ボルビックが販売終了になった理由!裏に5つの事情があった

ボルビックが販売終了になった理由 ミネラルウォーター

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ボルビックが販売終了になった理由について、多くの愛飲者が疑問に思っているのではないでしょうか。

私も長年ボルビックを愛飲していた一人として、突然店頭から姿を消したときは本当に驚きました。

まず要点だけをまとめると……

  • ボルビックの販売終了は製造委託契約の満了が最大の要因
  • 国産天然水の人気高まりで輸入水の需要が大幅に減少
  • 水源地の環境問題やコスト上昇も影響
  • 海外では今も普通に販売されているが、日本では並行輸入品のみ
  • 硬度の似たミネラルウォーターで代替可能

この記事を読むことで、ボルビック販売終了の真実と、今後どうすればボルビックやそれに代わる水を手に入れられるかがわかります。

同じようにボルビックを愛していたあなたなら、きっと参考になる情報が見つかるはずです。

ボルビックが販売終了になった5つの理由

ボルビックの販売終了には複数の要因が複雑に絡み合っていますが、主な理由を整理してみましょう。

  • 製造委託契約の満了・終了
  • 日本人消費者の嗜好変化と国産水の需要増加
  • 水源地の環境問題・枯渇問題
  • 円安など輸入コスト上昇
  • 市場全体の縮小と競合増加

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

製造委託契約の満了・終了

最も大きな要因は、キリンビバレッジとフランスのボルヴィック社(ダノン社)との製造委託契約が2020年末で満了し、更新されなかったことです。

この契約終了により、日本国内でのボルビックの正規流通が完全にストップしました。

長年にわたって日本市場でボルビックを販売してきたキリンビバレッジですが、契約更新に至らなかった背景には、後述する販売不振や市場環境の変化が大きく影響していたと考えられます。

■参照サイト:「ボルヴィック」は製造を終了したのですか?

日本人消費者の嗜好変化と国産水の需要増加

ここ十数年で日本の消費者の水に対する嗜好が大きく変わりました。

「国産天然水」の人気が急激に高まり、輸入水(海外産ミネラルウォーター)の需要が大幅に減少したのです。

サントリー天然水、い・ろ・は・すなどの国産ブランドが台頭し、消費者の「国産志向」が強まった結果、ボルビックの売上が低迷していました。

水源地の環境問題・枯渇問題

ボルビックの水源地であるフランス・オーヴェルニュ地方では、深刻な環境問題が発生していました。

過剰な採水により水源の枯渇や地下水量の減少が懸念され、地域環境への負荷や農業への影響も問題視されていたのです。

これらの環境問題は企業イメージやブランド価値の低下にもつながり、持続可能性を重視する現代の消費者からの支持を失う要因となりました。

円安など輸入コスト上昇

経済的な要因も販売終了に大きく影響しました。

円安の進行により輸入コストが上昇し、ボルビックの価格競争力が大幅に低下したのです。

国産の軟水と比較して価格が高くなったボルビックは、コストパフォーマンスを重視する消費者から敬遠されるようになりました。

市場全体の縮小と競合増加

日本の水道水の品質向上も影響の一つです。

また、国内外の競合軟水ブランドが数多く登場し、ボルビックの市場シェアは徐々に縮小していました。

特に手軽に購入できる国産ブランドの充実により、わざわざ輸入水を選ぶ理由が薄れていったと言えるでしょう。

ボルビックはもう飲めない?海外での販売状況と日本で買える場所

「ボルビックはもう飲めないの?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。

実は状況は思っているより複雑で、場所によって大きく異なります。

  • 海外では今も普通に販売されている
  • 日本では正規流通が終了
  • 並行輸入品としてネット通販で購入可能
  • 一部の輸入食品店での取り扱いもあり

詳しく見ていきましょう。

海外での販売状況

フランス本国やヨーロッパを中心に、ボルビックは今も通常通り販売されています。

フランス産の天然ミネラルウォーターとして、現地のスーパーやキオスクなどで普通に手に入れることができるのです。

世界的ブランドであるため、ヨーロッパ以外の多くの国でも販売が継続されています。

つまり、ボルビック自体が製造中止になったわけではなく、あくまで日本国内での正規流通が終了しただけということですね。

日本で飲む方法・買える場所

残念ながら、従来のようにコンビニやスーパーでボルビックを買うことはほぼ不可能になりました。

キリンビバレッジ経由の国内流通が2020年末で終了したため、一般的な店頭では取り扱いがなくなったのです。

しかし、完全に入手不可能というわけではありません。

現在の主な入手方法は以下の通りです。

  • ネット通販
  • 一部の輸入食品店やアウトレット店

ネット通販

ネット通販(並行輸入品)が最も確実な方法です。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECサイトでは「並行輸入品」として販売されています。

ただし、商品状態や在庫、賞味期限には注意が必要で、価格も以前より高くなっている場合があります。

一部の輸入食品店やアウトレット店

一部の輸入食品店やアウトレット店でも、稀に販売される場合があります。

成城石井やカクヤスなど、限られた輸入食品店等で取り扱いがある場合がありますが、在庫や取り扱い状況は流動的です。

定期的にチェックしてみる価値はあるでしょう。

※現在、ボルビックが売ってる場所についてはこちらの記事にくわしくまとめています。

ボルビックはどこで売ってる?3つの買える可能性がある場所
ボルビックはどこで売ってるかお探しですか?2020年の販売終了後も、高級スーパーの輸入品コーナーやディスカウント店、ネット通販で購入可能です。成城石井や明治屋などの店舗情報から、Amazon・楽天での並行輸入品まで、現在のボルビック入手方法を詳しく解説します。

ボルビックの代わりになるミネラルウォーター5選(硬度が似ている水)

ボルビックがなくなって困っているあなたのために、硬度が似ている代替品をご紹介します。

ボルヴィックは硬度約60mg/Lの軟水で、日本人の口にも合いやすいまろやかな口当たりが特徴でした。

  • クリスタルガイザー(硬度約38mg/L)
  • い・ろ・は・す(硬度27〜71mg/L)
  • サントリー天然水(硬度約10〜80mg/L)
  • 日田天領水(硬度約32mg/L)
  • フィジーウォーター(硬度約106mg/L)

以下の表で詳しく比較してみましょう。

商品名 硬度 産地 特徴 入手しやすさ
ボルヴィック(参考) 約60mg/L フランス まろやかで飲みやすい軟水 並行輸入品のみ
クリスタルガイザー 約38mg/L アメリカ クセがなく非常に飲みやすい コンビニ・スーパーで購入可
い・ろ・は・す 約27〜71mg/L 日本各地 水源地により硬度が異なる 全国どこでも購入可
サントリー天然水 約10〜80mg/L 日本各地 水源ごとに硬度が選べる 全国どこでも購入可
日田天領水 約32mg/L 大分県 健康志向の方に人気 健康食品店・ネット通販
フィジーウォーター 約106mg/L フィジー シリカを豊富に含む 輸入食品店・ネット通販

最もボルビックに近い選択肢

硬度だけで考えると、い・ろ・は・すの熊本水源(硬度71.1mg/L)やサントリー天然水の阿蘇(硬度約80mg/L)がボルビックに最も近い数値です。

ただし、硬度以外にもミネラル成分の違いがあるため、実際に飲み比べてみることをおすすめします。

※いろはすの硬度についてはこちらで詳しくまとめています。

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入手しやすさを重視するなら

日常的に飲む水として考えるなら、全国どこでも手軽に購入できる「い・ろ・は・す」や「サントリー天然水」が現実的な選択肢でしょう。

どちらも複数の水源を持っているため、好みに合った硬度のものを選ぶことができます。

海外ブランドにこだわるなら

ボルビックのような海外ブランドの雰囲気を求めるなら、クリスタルガイザーやフィジーウォーターがおすすめです。

特にクリスタルガイザーは価格も手頃で、コンビニでも購入できる利便性があります。

ボルビックを始めとした海外ブランドの水のシェアが落ちているワケ

ボルビックの販売終了は単独の問題ではなく、海外ブランドの水全体のシェア低下という大きな流れの一部でもあります。

なぜこのような現象が起きているのでしょうか。

  • 国産天然水の人気増加
  • 輸入水の価格・コスト上昇
  • 水源地・環境問題への関心高まり
  • 市場構造の変化・売場事情

これらの要因について詳しく分析してみましょう。

国産天然水の人気増加

日本国内では「サントリー天然水」「い・ろ・は・す」など、国産ブランドが高品質・低価格で広く流通するようになりました。

消費者の国産志向が定着し、「地産地消」の考え方から地域ブランド水の需要が大幅に拡大したのです。

特に東日本大震災以降、食品の安全性や産地への関心が高まり、国産品への信頼度が一層向上しました。

海外から輸入された水よりも、日本国内で採水・製造された水の方が安心できるという心理が働いているのも事実でしょう。

輸入水の価格・コスト上昇

円安や物流費の高騰により、海外ブランド水の価格が大幅に上昇しました。

ボルビックを含む輸入水は、国産軟水との価格競争で不利な立場に置かれることになったのです。

消費者にとって水は日常的に消費するものですから、コストパフォーマンスは重要な選択要因となります。

同じような品質なら、より安価な国産品を選ぶのは当然の流れと言えるでしょう。

水源地・環境問題への関心高まり

近年、環境問題への関心が世界的に高まっています。

ボルビックなど欧州の採水地で水源枯渇や環境負荷が懸念されるようになり、ブランドイメージや安定供給にも影響が出ました。

持続可能性を重視する消費者が増える中、環境に配慮した製品選択をする人が多くなったのです。

遠くから輸送してくる輸入水よりも、国内で採水される水の方が環境負荷が少ないという考え方も広がりました。

市場構造の変化・売場事情

コンビニやスーパーの売場事情も大きく変化しました。

安価で手軽な国産水が棚の主力となり、海外輸入水の陳列スペースが大幅に減少したのです。

また、容量やパッケージの多様化、フレーバーウォーターや炭酸水へのシフトも進行しており、従来型の輸入ミネラルウォーターの居場所がなくなってきています。

小売店側も、回転率の高い商品を優先的に陳列するため、売れ行きの鈍い輸入水は自然と淘汰されていく構造になっているのが現実です。

『ボルビックが販売終了になった理由』のまとめ

この記事では、ボルビックが販売終了になった理由について詳しく解説してきました。

多くの愛飲者にとってショックだったボルビックの販売終了ですが、その背景には複数の要因が複雑に絡み合っていたことがわかりました。

改めて要点をまとめると……

  • 最大の要因は製造委託契約の満了・終了
  • 国産天然水の人気高まりで輸入水需要が大幅減少
  • 水源地の環境問題やコスト上昇も販売終了に影響
  • 海外では継続販売、日本では並行輸入品として入手可能
  • 硬度の似たミネラルウォーターで十分に代替可能

ボルビックが販売終了になった理由を理解することで、今後の水選びの参考にもなるはずです。

国産天然水の品質向上や環境への配慮など、時代の変化に合わせて消費者の選択肢も変わっていくものですね。

ボルビックの味が恋しい方は、ぜひ紹介した代替品を試してみてください。

きっとあなたの新しいお気に入りが見つかることでしょう。

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